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ヘッジファンド〜株式ロング・ショート雑感
みなさんこんにちは。

前回はヘッジファンドのうち、トレンド・フォロー型ファンドの
仕組みをご説明し、あわせて昨年の値動きについてお話しました。

今回は同じくヘッジファンドの代表的な運用手法である、『株式
ロング・ショート』について、いくつかファンドを御紹介
しながら思いつくままお話ししようと思います。

まずはじめに「投資対象」についてみておきましょう。

もちろん『株式ロング・ショート』の名前が示すように投資対象は株
なのですが、一言で株といってもいろいろな対象の設定ができますよね、
日本株や英国株、米国株といったように単一の国に投資するケース、
もっと大きくアジア株、新興国株、先進国株などといったように、
投資対象を大きなエリアで分けたり、またそのエリアの特性で
分けたりすることもできます。

株のロング・ショートの場合、例えば

・日本株
・米国株
・英国株

といったように、ある国限定で運用するファンドが多いようですが

・欧州株
・新興国株
・アジア株

といったように、似通った地域特性を持つエリアの株をひっくるめて
投資対象にするファンドもあります。

ヘッジファンドの統計はまだ十分に整備されていませんので、これら
の比率がどうなっているのか、数値として明確に示すことはできませんが、
ヘッジファンドの中心がロンドンやニューヨークであることから、英国株、
欧州株、北米株のロング・ショートには優秀なファンドが比較的多い
ように感じます。

一方で(申し訳ないですが)日本株のロング・ショートには、あまり
見るべきファンドはないようにも思います。

ロング・ショートは前回のトレンド・フォローと違い、企業のファンダメンタルズ
にまで踏み込んだ分析能力が要求されます、そういう意味では一種の土地勘
のようなものが必要なのかもしれませんね、欧州勢や米国勢が運用する
日本株ロング・ショートもいくつかあるのですが、そういう意味では彼ら
にとって日本は、どうしても克服しにくい市場のようです。

一方で、日本にも最近独立系のヘッジファンドが立ち上がりつつあり、
現在では約100社程度がファンドを運用しているといわれています、
その中身の殆どは日本株ロング・ショートなのですが、残念ながら
これら和製ヘッジファンドの中でも、安定的に実績を残すファンドを
見つけることは困難なようです、まだまだ欧米クラスのファンド・マネージャー
が日本で育っていないということでしょうか・・・

ともあれこよのうな理由で、結果的には日本株を対象にした
ロング・ショートには、なかなかよいものが見つからないというわけです。

少し話しが脱線しますが、2年前の長者番付で有名になったタワー投資顧問
が運用するファンドも日本株ロング・ショートです、彼らは日本の小型株
の分析能力に優れ、厳選した小型株への集中投資と、大型株のショートを
組み合わせた手法をとっているようですね、ただし、昨年はご存知のように
日本の小型株は総ヤラレでしたので、彼らにとっても辛い一年だったのでは
ないでしょうか、そのタワー投資顧問がこの2月から上限2000億円の
日本株ロング・ショートファンドを公募(公募ですよ)するとの事、
最低投資額1000万円ですが、私もしばらくウオッチしてゆきたいと
思います(個人的には日本の小型株もそろそろ出番だと思っていますが)。

すみません少し話しが脱線しましたが、日本株ロング・ショートには
あまりいいものがなく、欧米勢の主戦場の欧州株や北米株のロング・ショート
にはよいファンドがあるというお話でした・・・

あと、エリア別でみると数は少ないですが、新興国株を対象にした
ロング・ショートには時々優れたファンドも見られます、これはおそらく
歴史的に、欧米のヘッジファンドは新興国株分析の人材が豊富で、データの
集積も進んでいるからではないかと私は思っています。

例えばロンドンに本社を置く、N社のNファンドの運用開始以来の実績
を御紹介しますと

・+2.57%(2000年)
・+28.67%(2001年)
・+29.72%(2002年)
・+37.62%(2003年)
・+35.88%(2004年)
・+34.60%(2005年)
・+44.24%(2006年)

(*ただし本ファンドは2000年10月から運用開始ですから、2000年は
 3ヶ月間のみの実績)

この間の年間平均リターンは+34.0%、標準偏差は13.8%
シャープレシオ 2.01(このファンド実に優れたファンドですが、すでに
クローズされています)となっています。

一方でこの間の新興国株全体の動きをみますと、MSCI新興国株指数は2000年から
2002年末にかけては一貫してダウントレンド、この間の下落率は年平均で20%、
2003年初を境に昨年末まで上昇を続け、この間の年間平均上昇率は35%
となっています。

一般に株のロング・ショートは売り持ちより、買い持ちのウエイトを
高めます(ロング・バイアス)ので、下げ相場ではある程度相場にお付き合い
して下げてしまう傾向にあるのですが、このファンドは余程銘柄選択の能力に
長けているのでしょうか、新興国株が下げ続けた2000年〜2002年末にかけても
コンスタントに上昇し続けています。

さらに売りを持っているにもかかわらず、2003年以降の相場の上昇期でも
このファンドは市場平均をアウト・パフォームしています。

ややマニアックですが、このファンド、投資対象データを毎月追っかけてゆ
きますと、なかなか面白い動きを見せてくれます。

このファンドはそもそも新興国株ロング・ショートなのですが、時々
米国や英国の株を空売りすることがあります、例えば2006年12月のデータ
をみますと、米国株-18.1%、英国株-4.0%となっています。

新興国(もちろん国にもよりますが)のなかには、株式市場が十分に
整備されておらず、法的あるいは流動性の点で株の空売りを
やりにくい国があるようです、このような状況の中、相場の下落を
読んだ場合、ファンド・マネージャーは緊急避難的に
先進国の株式市場で、ショート・ポジションを持つことにより下げ相場を
回避する、このような運用手法をとっているようですね、月次のデータを
時系列で追いかけて行きますと、ファンド・マネージャー(達)の性格
が垣間見れるようで実におもしろいです。

一方で、定款上はショートポジションをもてることになっていても、
運用対象が新興国株に限定されたファンドの場合、実質的には(上記のような
理由で)ロング・オンリーになってしまっているファンドもありますので、
その点の見極めは重要です。

以上思いつくままに株式ロング・ショート型ファンドについて、
お話ししてまいりましたが、前回のトレンド・フォローと違って
生身の人間が運用していますので、投資される場合は「目利きを選ぶ」
ようなお気持ちで選択されるのがよいのではないでしょうか。





では 今回はこのへんで
| ginzafp | ヘッジファンド | 14:50 | comments(0) | trackbacks(36) |
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